「心の声がクソデカイ後輩君と、物静かな先輩の話です」という公式キャッチが示すように、後輩の心の声が暴走する様子と、対照的な物静かな先輩との関係性を描いた作品。ボーイズラブのジャンルでありながら、サラリーマンを舞台にした独特の設定が魅力だ。特にこの作品は、同ジャンルの代表作と比べて、心の声というユニークな要素が新鮮な位置づけとなっている。
作画と構成
作画は作者のよそのよそみ氏によるもので、キャラクターの表情豊かな描写が印象的だ。特に後輩君の心の声が強調されるシーンでは、彼の内面がダイレクトに伝わるような構図が工夫されている。ページをめくるごとに、コマ運びも巧妙で、テンポよくストーリーが進行するため、飽きずに読み進めることができる。また、全51ページというボリュームも、物語の一貫した流れを持ちながらも、無駄がなく必要なエピソードをしっかりと詰め込んでいる印象を受ける。物静かな先輩の表情や動きも繊細に描かれており、二人の対比がさらに際立つ。
手に取る価値がある人
この作品は、心の声が大きいことに共感できる人や、独特なキャラクターの心情描写を楽しみたい読者にオススメだ。年下攻めやサラリーマンをテーマにした物語に興味がある人は、特にハマる要素が満載だ。ただし、心の声がクソデカイという設定がユニークな一方で、好みが分かれる部分もあるかもしれない。心の声の描写が少々コミカルで、シリアス一辺倒ではないため、そちらを好まない人には合わない可能性も。全体として、斬新な視点を楽しむことができる作品と言える。
そういう作品。