獣人ジャンルのファンには敬遠されがちな作品、しかしこそ手に取ってほしい一作が「わいるどは~ふちょっと未来の話3/それは未来のお楽しみ」です。サイタマ新都心による本作は、「ワイルドハーフ商業番外」というキャッチが示す通り、独特なキャラクターたちの物語が展開します。
作画と構成
本作の作画は、浅美裕子氏によるもので、キャラクターたちの表情や仕草に細やかな工夫が見受けられます。特に、獣人というテーマに対し、動物的な特徴と人間らしさを混在させたキャラクターデザインが印象的です。各キャラクターは、その個性を存分に発揮しつつ、視覚的に語る力があります。背景も丁寧に描かれており、物語の舞台にしっかりと呼応しています。構成においては、ストーリーの起承転結がしっかりと練られており、読み手を飽きさせません。ページごとのコマ運びがスムーズで、展開を追いやすいのも魅力の一つです。
手に取る価値がある人
本作は特に獣人や乙女向け、さらにはTL作品を好む読者に向いています。獣人というジャンルに対する抵抗感がある方も、一度作品に目を通してみると、その魅力に気付けるかもしれません。特に、キャラクターたちの関係性や感情の描写が丁寧に描かれているため、ストーリーに引き込まれること間違いなしです。また、全体的に全年齢向けの作品であるため、幅広い層に受け入れられる要素が多いとも言えます。獣人を題材とした作品に興味があるが、手を出しづらいと感じている方も、逆にこの作品から入ることで、新たな視点を得られるでしょう。
そういう作品。