「『惨めで自業自得なナニカ』というシーンに殴られた」。この衝撃的な一言が、NTRよりもBSSよりも惨めなナニカの全てを物語っている。グラシアスが手掛けたこの同人ゲームは、これまでの恋愛系ゲームとは一線を画す、徹底的に心に刺さる作品だ。
プレイの感触
本作は、プレイヤーが幼なじみや同級生との関係を描く、ボーイズラブの要素を含むシナリオが展開される。プレイ中は、キャラクターたちの選択肢によって物語が大きく変わるため、まるで自らがその一部になったかのような没入感を感じられる。特に、寝取られ要素が絡むシーンでは、胸が締め付けられるような痛みと同時に、思わずプレイヤーが感情移入してしまう展開が待ち受けている。操作はスムーズで、シナリオを進める感触は非常に心地良い。何度も選択肢を試すことで、異なる結末を楽しむことができるため、リプレイ性も魅力の一つだ。「どうしてこうなった?」というセリフが頭をよぎる瞬間が随所にあり、プレイヤーはその感情の波に翻弄される。
おすすめしたい層
この作品は、寝取られやBSSといったテーマに興味がある人にはもちろん、心の奥底に潜む惨めさや自己責任をテーマにしている点で、普段とは一味違った体験を求めている人にも刺さるだろう。特に、自業自得の痛みを理解できる人にとっては、感情の深い部分に突き刺さるような体験ができるはず。ストーリーの展開に驚かされながらも、キャラクターの成長や背負うドラマに思わず共鳴してしまう。心のどこかで「こうなるのは仕方ない」と思いつつも、同時に「でも、この選択肢はどうなんだ?」と葛藤するような、そんなプレイヤーにとっての心の鏡のような存在になるだろう。NTRやBSSの要素に抵抗がある人でも、普通の恋愛ゲームとは違う深さを求めるなら、一度プレイする価値があると思う。
そういう作品。