読み終わって感じたのは、ほのぼのとした温かさと、少し不器用な愛情表現。この『約束の日』は、王様とその側仕えのほのぼのBLファンタジーで、読んでいる間ずっと心が満たされる作品だった。商業誌で展開された物語の番外編として、彼らの日常が描かれている。
作画と構成
本作の作画は、柔らかいタッチで描かれており、キャラクターの表情や動きがとても魅力的だ。特に、王様のわがままさや側仕えの真面目さが、それぞれの表情にしっかりと表現されていて、ページをめくる度に彼らの個性が生き生きと感じられる。構図も計算されており、コマ運びがスムーズであるため、物語に没入しやすい。視線を誘導する技術が巧みで、特に感情の高まりを見せる瞬間には、その瞬間の美しさが最大限に引き立てられていた。
手に取る価値がある人
この作品は、BLファンタジーに興味がある人や、主従関係の微妙なバランスに惹かれる人には特に刺さると思う。強気な受けとヘタレな攻めのコンビネーションが絶妙で、読んでいるとほっこりとした気持ちになれる。また、ファンタジーの要素がありつつも、日常のちょっとしたやり取りを中心に物語が進むため、現実世界に戻る際のギャップが心地よい。加えて、全体的にあまあまな雰囲気が漂い、温かい愛情を感じたい人にはたまらない作品だ。
この『約束の日』は、刺さる人には刺さる。