探偵ものにミステリー要素を期待した人こそが、本作「Sessions!!―――――真実嫌いの探偵は、」を手に取ってほしい。なぜなら、これは探偵物語の形を借りた、心の奥深くに触れてくるような作品だからだ。
ゲーム性とボリューム
本作は、探偵という立場を用いて感情と人間関係を描く独特なゲームデザインが魅力。プレイヤーはキャラクターたちとのコミュニケーションを楽しみながら、ストーリーを進めていく。尋問や調査ではなく、あくまで彼らの思いや言葉に耳を傾け、時に受け入れ、時に反発することで真実に迫る。感情をテーマにしたシナリオは、決して分かりやすいものではないが、その分深い満足感を得られる。ボリュームも580MBと適度で、プレイする時間帯を選ばずにじっくり楽しむことができる。物語の進行が心地よく、気付けばプレイ時間が伸びている、そんな体験が待っている。
手に取る価値がある人
感情に寄り添った物語が好きな人、キャラクターの心情を丁寧に描いた作品を求める人には特に刺さる。ツンデレ要素や少女と少年の関係性がしっかりと描かれ、ふとした瞬間の感動を味わうことができる。探偵ものはちょっと苦手かも、という人にもこそ挑戦してほしい。感情を重視した作品であるため、推理やトリックを期待していると肩透かしを食らうかもしれないが、それを抜きにしても魅力的なストーリーが展開される。心の動きや思いを通じて、プレイヤー自身も成長を促されるような、そんな体験ができること間違いなしだ。
「Sessions!!」は、価格が¥385でセール中のこの機会に、ぜひ手に取る価値がある。感情に重きを置いたこの作品は、他の探偵ものとは一線を画し、プレイヤーに新たな気付きをもたらすだろう。この感情体験がこの価格で得られるなんて、本当に安いと思う。