「罰を為す」という言葉から連想される重厚なテーマが、実はお手軽なトラップゲームとして表現されている本作。天使となって性悪少女を断罪するという、ちょっと刺激的な内容を逆手に取ったゲーム体験は、むしろ苦手な人こそ手に取ってほしい。Jackalopeによる「天使が来りて罰を為す」で味わえるユニークなゲームプレイについて、詳しく掘り下げていこう。
シナリオの見どころ
本作のシナリオを手掛けるのは、ツノウサギ。この名前を聞いてピンとくる人も多いだろう。彼の作品は、独特なキャラクター設定と緻密なシナリオ構成が特徴であり、今回も例外ではない。「性悪少女を断罪する」という刺激的なテーマが、シンプルなトラップゲームの中にどのように展開されるのか、期待が高まる。プレイヤーは天使となり、少女たちに対して公正なる罰を下すという、普段は味わえない役割を体験することができる。選択肢やシチュエーションによって、プレイヤーの行動が物語に影響を与え、エンディングも変化するので、何度も楽しめる要素が盛り込まれている。ストーリーの進行に合わせて次第に明らかになるキャラクターの背景や心情描写は、ただのトラップゲーム以上の深みを持っており、プレイヤーを飽きさせない工夫がされている。
こんなプレイヤーに刺さる
この作品は、単なるトラップゲームだけではなく、シナリオやキャラクターの魅力を重視しているため、ただ単純な楽しみを求めるプレイヤーには物足りないかもしれない。しかし、深いドラマやキャラクターへの愛着を感じることができるゲームを求めている人には、非常に刺さる一品だ。「スチルや演出が豊富な作品が好き」であったり、「選択肢によってストーリーが変わるのが好き」という人にとっては、まさしくハマる要素が詰まっている。さらに、少し背徳的なテーマを持つ本作は、普段は手を出さないジャンルにも挑戦したい人にもおすすめだ。こうした新たな体験が待っていることを考えると、ぜひ試してみる価値がある。
果たして、天使としての正義を振りかざすことにどれほどの意味があるのか、そしてその先に待つ結末はどうなるのか。この読後感、他で得られるだろうか。