「物語の序章って、結局どうなんだろう?」物語の背景やキャラクターの成長を重視したRPGは多いが、果たして本作『Garden of lilies -Memory of white lily-序章-』はどのようにプレイヤーを魅了するのか。今回はその魅力を掘り下げてみよう。
ゲーム性とボリューム
本作はフルボイスRPGとして、複数の主人公の視点から物語が展開される。プレイヤーはそれぞれのキャラクターの本性や過去を知ることで、物語の深みを体感できる仕組みだ。サブストーリーが豊富で、キャラクター同士の関係性を丁寧に描写しているため、感情移入しやすいのが大きな魅力。ストーリーメインのRPGを愛する人には特にオススメだ。ゲームのボリューム感についても、序章とはいえ多くの選択肢や展開が用意されており、プレイヤーは自分の選択によってストーリーの流れを変えられる。これにより、同じキャラクターでも異なる視点で体験することが可能なので、繰り返しプレイしたくなる要素が十分にある。
手に取る価値がある人
この作品は特にストーリー重視のファンや、キャラクターの成長過程を楽しむことが好きな人に刺さるだろう。その背景には、穢れた世界で新たな秩序を築こうとする彼女たちの物語が展開されている。登場人物それぞれが抱える想いや選択が、プレイヤーの心を打つこと間違いなし。また、シナリオのあめしぶきや、原画を手がけた大魔王るあえるを始めとするクリエイターたちの情熱も感じられる。とはいえ、一部のユーザーには独特の世界観が入りづらいかもしれない。そのため、好みが分かれる部分もある。全体のトーンやテーマに共感できる人は、ぜひ飛び込んでみてほしい。
世界観やキャラクターの深さを重視した作品だけに、刺さる人には刺さる。物語の序章としての立ち位置も含め、十分に心を掴む作品と言えるだろう。